接客業って将来どうなるんだろう…
このような疑問を持った方に向けて書いています。
どうも、まさきです。
ぼくは4年間、接客業の仕事をしていました。
退職した一番の理由は接客業が合わなかったからですが、接客業は未来がないと思ったのも一つの理由です。
本記事は、25歳で接客業の正社員を辞めたぼくが接客業の未来を考えた記事となります。
※本記事でいう接客業とは、飲食店や店舗販売のことを言います。
接客業の将来は明るくない(かも)
あくまでぼく個人の意見ですが、接客業の未来は明るくないと思います。
そう思う理由は以下の通りです。
- 資産になるスキルが身につかない
- いずれは人間から機械になる
- 給料が低い
では、一つずつ解説していきます。
資産になるスキルが身につかない
接客業をしていても、”資産になるスキル”が身につきません。
身につくスキルとして、アルバイトだと基本的にお客さんとのコミュニケーション能力が少し高まるくらいで、社員だと「簡単なエクセルの使い方」「ビジネスマナー」「メールの書き方」「電話応対」くらいです。
いや、十分スキルつくじゃん。
と思うかもしれませんが、これらは”会社で生き残るためのスキル”です。
資産になるスキルとは、手に職がつくスキル(技術職)のことです。
特に現代ならプログラミングやデザイン、マーケティングなどのスキルは需要があり、転職や副業に有利なスキルとなっています。
これらのスキルを身につけた方が年収も上がりますし、転職などで有利に働きますし、副業などにも活かしやすくなるので、収入増に繋がります。
どうせスキルを身につけるのであれば、将来的にリスクヘッジが効くものをおすすめします。
接客スキル
接客スキルは身につくよ
接客スキルは身につけてもあまり意味がないと思います。
なぜなら、接客スキルを伸ばしても相応の対価を得にくいからです。
社内評価は上がるかもしれませんが、給料などの成果に繋がることは少ないです。
つまり、会社内では通用するけどそれ以外ではあまり役に立たないということです。
最低限のマナーが身につけば問題ない
接客業では最低限のマナーや失礼のない態度ができれば問題ありません。
なぜなら、お客さんが一番重視しているのは高度な接客スキルよりも満足できる商品があるかどうかだからです。
欲しい商品がなければ買われないので売上に繋がりませんし、そもそも来店しないですからね。
接客がよければお店の評判は上がって来客数が増えるよ
これは正論なのですが、まずは商品が充実していることが前提です。
よく「接客こそが店の命」と豪語している企業がありますが、優先順位を間違えていると思います。
なお、接客を疎かにしろと言っているわけではないので意味を履き違えないでくださいね。
コミュニケーション能力
でもコミュニケーション力は上がるよ
お客さんとのコミュニケーション能力は上がりますが、家族や友人とのコミュニケーション力が上がるとは限りません。
なぜなら、ビジネスと家族・友人関係で必要なコミュニケーションは全く違うからです。
ビジネスは相手に気持ちよく思ってもらうためのコミュニケーションですが、家族や友人相手ならナチュラルに接しても問題ないですよね。
『接客業で働く=コミュ力が上がる』は、必ずしも全てに当てはまるというわけではありません。
いずれは人間から機械の仕事になる?
要するに”単純業務は自動化が進む”ということです。
接客業は誰でも務まる
接客業の仕事は”お客さんと接客すること”か”商品の検品・補充をすること”です。
基本的に”人”か”物”に目を向ける仕事で、これらに特別なスキルは必要ありません。
つまり、慣れれば誰にでもできる単純業務ということです。
このような単純業務は、徐々に機械化されていきやすくなります。
一部店舗では「pepper」が導入されていたり、某大手企業の倉庫では機械が在庫管理していたりしますからね。
まだ未発達な部分も多いですが、技術の進化が加速すればいずれ人間と大差ない接客ができるようになるかもしれません。
良くも悪くも機械には感情がないので、正確に情報を教えてくれたり処理することが可能なので、作業効率がよくなるはずです。
セルフレジ
機械化の象徴とも言えるのがセルフレジ。
スーパーをはじめ、レンタルショップや牛丼屋など様々なところで導入されていますよね。
セルフレジ導入の流れが加速するとどうなるかを予測するのは難しくありませんし、そうなるとレジの店員はほぼ必要なくなります。
機械の操作を教える店員が数名必要なくらいになるでしょう。
お客さん視点(特に若い人)から見ても、セルフレジになることで疑問を感じる人は少ないと思います。
「なんで機械ばっかりにするんだよ!人のレジに戻せ!」と言ってくる人のほとんどは機械に弱いおじいちゃんかおばあちゃんですからね。
機械化が進むにつれて、店から店員が消えていくことはほぼ間違いない未来かと思います。
給料が低い
こちらは厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」のデータで、飲食業・接客サービス業に従事する人の平均の年収を表したグラフです。
平成27年以降から若干高くなっていますが、それでも300万円を超えていません。
業界全体での位置は上の図の通りです。
こちらも厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」のデータで、産業別の月間給与総額です。
全体的に見ても接客業(サービス業)は低い位置にいることがわかります。
将来的に伸びるか定かではありませんが、特別なスキルが不要なところと機械化などを考えると、伸びる期待は薄いかと思います。
接客業から異業種へ転職すべき?
では転職すべきなのか?
これは一概には言えず、人によりけりです。
将来性を抜きにして接客が好きだという人は続けたらいいと思いますし、不安に思うなら早めに対策を打っておくといいと思います。
“グッドポイント診断”を受ける
将来が不安だと思う人におすすめしたいのが、グッドポイント診断です。
グッドポイント診断は、自分の強みを基に適職を診断してくれるツールです。
この診断を参考に、今の仕事と向き合い続けられるかを判断するのもいいかと思います。
リクナビNEXTに登録すると無料で診断することができます。
これはぼくの診断結果ですが、このような感じで5つの強みを診断してくれます。
自分の性格を把握するという意味でもかなり参考になりますので、ぜひやってみてください。
エージェントに相談するのもあり
現代は就職するのが困難と言われています。
どのような業界なら転職しやすいか、ブラック企業に転職したくないなどお悩みの方はリクルートエージェントなどの信頼できる大手を使えばOKです。
リクルートは非公開求人が多いことでも有名なので、自分で求人案件を探しつつコンサルタントに相談するのがいいと思います。
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今から接客業に就職するのはおすすめしない
以上の理由から、これから接客業を目指すのは本当に接客が好きな人以外おすすめしません。
就活生であれば今のうちに各業界をしっかり勉強しておきたいですし、転職をしたい方は自分の適正や性格を考えて転職先を選びたいですね。
将来に悩んでいるのであれば、まずは小さなことでもいいので動いてみることが大切です。
考えるだけではなにも解決しませんからね。