
ミニマリスト必見の映画を教えて!!
先日このような質問をいただきましたので、紹介します。
今回取り上げるのは、映画「365日のシンプルライフ」です。
【ミニマリスト必見映画】
「365日のシンプルライフ」
所有しているモノを全て倉庫に預け、1日に1個だけ必要なものを取り出して生活していく模様を描く映画。
人生で本当に必要なモノとは何か。
そのヒントが得られる良質映画です。— ミニマリストまさき (@sawa_masaki_) 2018年11月8日
「365日のシンプルライフ」映画紹介
概要
映画タイトル | 365日のシンプルライフ (原題:Tavarataivas) |
---|---|
監督・主演 | ペトリ・ルーッカイネン |
劇場公開日 | 2014年8月16日 |
製作国 | フィンランド |
製作年 | 2013年 |
時間 | 80分 |
予告編
あらすじ
ヘルシンキ在住・26歳のペトリは、彼女にフラれたことをきっかけに、モノで溢れ返った自分の部屋にウンザリする。ここには自分の幸せがないと感じたペトリは、自分の持ちモノ全てをリセットする”実験”を決意する。
ルールは4つ。
①自分の持ちモノ全てを倉庫に預ける
②1日に1個だけ倉庫から持って来る
③1年間、続ける
④1年間、何も買わない毎日、倉庫からモノを1つ選ぶたびに、自分自身と向き合うことになるペトリ。様々な人々との関わりの中で、「人生で大切なものは何か?」、自分らしく生きていくための答えが、究極の”シンプルライフ”から見えてくる。
出典:Filmarksより
本当に必要なモノとは何か?
この映画は”本当に必要なモノとは何か”を追求する映画です。
人生を充実させるためには、沢山のモノがあった方が豊かになると思いがちですが、この映画では”モノを持ちすぎて疲れた”若者が”本当に必要なモノ”を見極めるために、あるストイックな実験をします。
上記のあらすじにも記載しているので重複になりますが、主人公のペトリはマキシマリスト(モノを多く持つ人)です。自分の持ち物を一度リセットし、本当に必要なモノを追求するために4つのルールを自らに課します。
- 自分の持ちモノ全てを倉庫に預ける
- 1日に1個だけ倉庫から持って来る
- 1年間、続ける
- 1年間、何も買わない
この映画のすごいところは、
①を実行している時点で、すでにミニマリストを超越していることです。
つまり、映画が始めって早々、ミニマリストどころか”モノを一切持たない”状態になります。
控えめに言って正気じゃありませんね。

そこまでしなきゃミニマリストにはなれないのか…?
と思う方に誤解のないように補足します。
主人公ペトロは、ミニマリストになりたいわけではありません。
この実験はあくまで「本当に必要なモノ」を追求するために行われるものであり、ミニマリストとして暮らすことをゴールに定めているわけではありません。
「365日のシンプルライフ」感想
おすすめ度 | |
---|---|
個人評価 |
冒頭から正気じゃない
ここまで読んでくださった方はなんとなく察していると思いますが、
この映画、
控えめに言って正気じゃありませんね。(3度目)
自分の荷物を全て倉庫に預ける時、服も全部預けてしまいます。
なので、全裸の状態でスタートします。
いや、服は着てろよ!!!
家から倉庫までを全裸で疾走しているのですから、下手したらここで警察のお世話になって物語が終了してしまう可能性もありますからね…
モノを持たない暮らしは”変”
”モノを持たない”ことは”変なこと”
世間的にはそのように認識されていると思います。
主人公ペトリは友人たちから”変人扱い”されていますが、ペトリの考えをいまいち理解していないわりには協力してくれているので、いい奴らであることは間違いないと思います。
この映画は、ペトリの一方的なモノの価値観で進行しているわけではなく、ペトリの家族や友人たちの価値観も織り交ぜながら進行していきます。
つまり、様々な角度からモノの価値観を考えることができます。

モノを持たないことは”変”だ!!不自由に決まっている!!
と決めつけてしまっている人にこそ観てほしい内容と言えます。
スマホは必要ない?
この映画の中でも特に面白かったのは”スマホは必要か”ということにもフォーカスしているところです。
現代を生きるのには必需品のスマホですが、ペトロはスマホを倉庫から出そうとしません。
その理由は、スマホは必要かどうかということも実験のうちだったからです。
この映画から読み取れるポイントは以下の通りです。
- 個人的なことで利用するツールとしては”贅沢品”
- 他人と連絡するツールとしては”必需品”
この映画の中では、他人と連絡する時もスマホは無くて大丈夫ということを証明していますが、流石にそこまで真似できる人は少ないでしょう…というかおすすめしません。
映画の後半は観なくてもいい

この映画面白そう!観てみよう!!
ここまで読んでそう思ってくださった方、ありがとうございます。
その前に大事なことを一つお伝えしておきます。
この映画、後半は観なくてもいいです。
後半とは具体的にどのあたりかと言うと、開始44分が経ったところからです(自転車のくだりが始まってから)。
ここから先は、モノの価値観という話からはどんどん遠ざかっていき、ペトロと友人たちについての話になっていきます。
正直、観ていてもあまり学びを得られません。
しかし、ラストシーンではこの映画の結論を述べていますので、そこは見逃してはいけません。映画の前半43分を観終わったら、ラスト5分30秒くらいのところまでは飛ばしてしましましょう。
「365日のシンプルライフ」名言集
これはおまけとして載せておきます。
「部屋はモノだらけだが、心はからっぽだった」
「何が本当に必要かは、自分で決めないとね」
「誰もがモノから解放されたい」
「お前は日常から逃げたいだけ」
「人生はモノでできてない」
「モノはただの小道具よ」
「365日のシンプルライフ」結末
ここから下はこの映画の結論について触れています。
映画「365日のシンプルライフ」が最後に出した結論は以下の通りです。
- 生活に必要なモノは100個くらい
- その次の100個は生活を楽しむため
それと同時に、こんな結論を出しています。
- 所有とは責任であり、モノは重荷になる。
- どんな重荷を背負うか、僕は自分で決める。
生活するうえで必要なモノはそこまで多くありません。
日頃から”自分に必要なモノ”を意識せずに暮らしていると、徐々に「あれもこれも欲しい」と考えてしまい、結局は不要なモノまで買い込み、いつの間にかモノに溢れてしまうという状態になってしまします。
ミニマリストになりたい方は、この映画を参考にしながら”自分に必要なモノ”を厳選してみてはいかがでしょうか?